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精密根管治療とは

精密根管治療とは
重度の虫歯でも自分の歯を残せる治療法

精密根管治療とは、歯の神経を取り除く自由診療のことです。保険適用内の根管治療との違いは何なのか、精密根管治療が必要な歯・症状とは何か等をご紹介します。重度の虫歯でも、精密根管治療を利用すれば抜歯せずに済むことがあります。

マイクロスコープを使って精密根管治療を行う男性歯科医師

精密根管治療とは?

精密根管治療とは、虫歯が重度に進行してしまった歯の神経を取り除いて、被せ物を装着する治療です。歯の神経が通っている根管を綺麗にしなければ、痛みや腫れ、別の病気を引き起こす原因になることもあるため、丁寧に清掃しなくてはいけません。しかし、根幹は複雑に入り組み、歯によって形状も違うので難しい治療です。

精密根管治療と通常の根管治療の違い

通常の根管治療も、精密根管治療と同様に根管から神経を取り除いて、綺麗にする治療です。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。費用や治療などを比較して、違う点をまとめました。

最大の違いは保険適用かどうか

保険が適用される治療と、それ以外の治療の違いというと費用にばかり注意がいきがちですが、受けられる治療内容も違います。保険診療は、厚生労働省が承認している治療法・薬を使った治療を指します。自由診療の場合は、全額自己負担となりますが、国内で未承認の治療法や薬、予防法を受けられます。

海外では承認されていて安全性も確かであっても、日本では承認されていない治療法もあります。保険適用の根管治療を受ける場合、使える機材や薬剤などが制限されてしまうため、最低限の治療しかできません。自由診療である精密根管治療の場合は、機器や治療法などに制限がないため、治療の、歯の寿命を延ばすことも可能です。

費用

通常の根管治療は保険適用となるので、1本数千円程度です。それに対して精密根管治療は自費治療となるので、1本約7万~15万円、高額な医院では1本20万円を超えるところもあります。

検査

歯科用CT

実際に治療を始める前に行う検査は、根管治療には必要不可欠です。歯の神経が通る根管は、直径が1mm以下と小さいため、根管治療の事前検査は大変重要です。しかし、通常の根管治療ではレントゲンによる平面的な撮影のみが多く、それだけでは歯根の状態や複雑な構造を正確に把握することが難しいです。

精密根管治療では口内を立体的に撮影できるCTスキャンで、患部の撮影をします。レントゲンよりも歯根の長さや奥行き、どこが湾曲しているか等を正しく把握できるので、精密な治療計画を立てられますし、正確な治療も出来るようになります。

治療時間・期間

通常の根管治療では、1回の来院につき30分ほどかかります。患者様の症状に左右されますが、通院回数はおおむね3~5回、難しい症例になるとそれ以上に来院してもらいます。精密根管治療は、あらかじめ細かく治療計画を立てて進めるため、1回の施術につき1時間かそれ以上かかりますが、通院回数は2~3回程度で済むことが多いです。

使用機材

根管治療では目視やルーペを用いて治療しますが、精密根管治療ではマイクロスコープを使って施術します。マイクロスコープとは手術などで用いられる顕微鏡のことで、最大20倍ほどにまで拡大して見られます。

従来の肉眼や拡大ルーペを使った治療法では、暗いトンネルの中で治療を進めているようなものなので、経験則や勘を頼りにしなければなりませんでした。しかし、マイクロスコープを使うと従来では見えなかった根管の奥までよく見えるようになり、より正確で安全な治療を行えるようになります。

精密根管治療が必要な歯

虫歯が象牙質に大きく達している場合や、歯髄が腫れて膿が溜まっている場合など、虫歯が重度に進行した際に、精密根管治療をお薦めしております。精密根管治療の目的は、虫歯菌によってダメになってしまった歯の神経を取り除いて綺麗にすることなので、虫歯の初期など症状が軽い場合には施術することはありません。

また、歯髄炎を放置することで起きる根尖性歯周炎という病気になった場合にも、精密根管治療が必要になります。特に根尖性歯周炎は、手遅れになると抜歯せざるをえなくなります。

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